決済にOCO注文を役立てる

FXでは、新規の注文で通貨を保持し、決済注文を入れて通貨を解消し、利益や損失を確定していきますが、この決済注文の際に役立てたいのが「OCO注文/オーシーオー注文」になりなす。

OCOの文字は「One Cancel Other」からとられているもので、二つの注文を同時に発注し、どちらかの注文が確定したら、もう一つの注文をキャンセルする、というものになります。

例えば、1ドル110円の為替相場があったとします。
この為替相場にて新規注文で「1ドルを110円で買う」という注文を行い、通貨を保持しておきます。
この取引を確定させるためには、買って保持したドルを売る必要がありますので、ここで売り注文をOCO注文で入れておきます。
片方は「1ドルが120円になったら売る」、もう一つは「1ドルが100円になったら売る」になります。
現在の為替相場は110円ですので、レート変動が起こり120円になれば利益になるために120円の売り注文は利益確定のための注文になり、逆に100円になれば損失になるため、これは損切りのための注文になります。

OCO注文ではこのように決済に使う事で、とても効果を発揮する注文になり、例えばちょっと離れなければならないけれども、為替相場の動きが心配であるときなどには有効でしょう。

この場合は、レートが120円になれば、「1ドルが120円になったら売る」の決済注文が確定するために10円の利益を獲得することができ、同時に、「1ドル100円になったら売る」の注文がキャンセルされます。

また逆に、レートが100円になれば、「1ドルが100円になったら売る」の決済注文が確定して10円の損失でとどめることができ、同時に「1ドル120円になったら売る」の注文がキャンセルされるのです。

ちょっとした疑問の中に、「決済が確定しているのだから、わざわざもう片方の注文をキャンセルしなくてもいいのではないか」という事があるかもしれませんが、これは必ずキャンセルをしておく必要があります。

これはFXの取引きの仕組みに理由があり、FXでは「安く買ったものを、高く売る」という取引方法と、「高く売ったものを、安く買い戻す」という二つの取引方法がある事に原因があります。
これは、新規の買い注文でたてた取引きは、売りの決済注文で完結し、新規の売り注文でたてた取引きは、会の決済注文で完結となる、ということになります。

これを当てはめて先程の例を考えると、「1ドルを110円で買う」という新規注文の買い注文から取引きが始まっているので、二つ同時に立てられた「1ドルが120円になったら売る」と「1ドルが100円になったら売る」のどちらかの注文が確定されて成立して一連の取引きが成立することになります。

例えば、「1ドル120円になったら売る」の注文が確定して、利益が出て取引が終了しました。
しかし、まだ「1ドルが100円になったら買う」の注文が残っているために、為替レートが100円になったときにこの注文が有効になり、売り注文からの新規の取引きであるとみなされて、新たに通貨を保持してしまう事になってしまうのです。

このようなことが起こるのを防ぐために、OCO注文では成立しなかった方の注文はキャンセルされることになっているのです。

OCO注文でカギになってくるのは、二つの注文の設定価格になります。
この設定をどう取るかによって、利益と損失の大きさが変わってくるのですが、これはその時の為替相場の値動きや、投資取引の状況、注文を入れる投資家の心理状態もあるために、完全な答えはありませんが、それぞれに傾向があります。

利益獲得のための注文の場合は、現在の為替レートに近すぎてしまうと、小さな利益しか得られなくなってしまいます。
しかし、これが大きく取りすぎてしまうと、その値まで為替レートが到達できずに反転し、結局損失確定の注文が成立してしまう事になってしまいます。

損失確定のための注文は、現在の為替レートから離れすぎてしまうとそれだけ損失が大きくなってしまいますが、あまり近すぎてしまうとすぐに注文が成立して取引きが終わってしまうため、損失に少し進んだのちに反転して利益方向に戻っていく、という為替相場が来た時にそのチャンスを逃すことになります。

このように、判断はその状況ごとになってしまいますが、利益と損失を両方カバーできるOCO注文は大変有効ですので、使い方に慣れていくといいでしょう。